犬のてんかん 症状や発作
|僕の持病、犬のてんかんについて、症状やてんかん発作の説明しています。
お医者さんと色々お話するにも、知識をつけておくことはとても大切。お医者さんの言ってることが信頼できるものかどうかも分かるし、何よりもお医者さんのお話の理解度が全然変わってくるしね。
僕はお医者さんじゃないから、詳しくは専門書を読んでみたり主治医の先生とよくお話して理解を深めてくださいね。あなたの犬もきっと喜んでくれるよ。
■てんかんとは
「てんかん」とは病気の名前。漢字では癲癇。難しい字です。
犬だけでなく、猫など他の動物に起こる病気。勿論人間もです。
普段生活している分には特に何という事もないんだけど、突然「てんかん発作」が起きる、といった脳の病気です。
■てんかんの症状: てんかん発作
てんかんの発作は突然始まり、顔や手足などの身体の一部分におこるものから全身に及ぶものがあります。
症状としては、
- 顔や手足が震える(顔の場合は、顔が時折ピクピクけいれんしている感じ)
- 突然走り出す。
- 全身がけいれんする
といった具合です。
この発作が時間をおいて繰り返しおきる病気が「てんかん」なんですね。
数時間だったり日にちをおいてだったりして発作を繰り返す、というのがてんかんの特徴。だから、過去一回だけ発作が起きた、というのはてんかんとはまた違う症状、違う病気、っていうことになるね。
■全身のけいれん発作の症状
全身のけいれん発作では、以下のような症状がみられます。
- 全身が激しく震える
- 手足を激しくばたつかせる
- 手足の硬直
- 口から泡を吹く
- 口を大きく開ける
- 目を見開く
- 失禁
今ではYouTubeなどで動画が多く共有されているから、いくつか見てみると発作の状況が良くわかります。僕も同じように全身が痙攣するんだ。
■全身のけいれん発作の動画
発作の状態を録画するのはとても大切なこと。お医者さんはその場にいるわけじゃなくてパパやママの話をきいて色々判断するんだね。録画したものがあれば、お医者さんにも正確に状況が伝わるから正確な判断をする上でとても手助けになるんだ。
でもけいれん発作は突然始まるから、実際には慌てちゃったり、見てるのが辛いから動画に撮ることも難しいんだってパパが言ってた。
こちらの子はパパとママがお医者さんに見せるようにと録画したもの。
【注意】 かなり刺激が強いです。
こういった事に慣れてない人は心して見てみてね。
全身が震えて足をばたつかせてる。まるで空中を走っているみたい。
この状態が数十秒続き、その内手足とも硬直。そしてしばらくすると発作が終わります。
まだ脳の中は興奮状態だから、発作が終わってもしばらくは辺りを見境なく走ったり歩き回ったり、その間にトイレじゃないところにオシッコしちゃったりと、僕も発作になると正にこんな感じ。
録画は身体全体の様子を撮ってるだけじゃなくて、顔の様子もしっかり撮影されてて、これならお医者さんにもよく状況が伝わるね。パパ、ママ、グッドジョブ!
■どうしててんかん発作が起きるのか?
てんかんは脳の病気。脳は身体の動きをコントロールするという大事な役目を持っています。
脳の中には神経回路(ニューロン)があり電気信号によって働いています。大ざっぱに言えば脳は電気で動く機械のようなもの。機械の中には電気回路、脳の中には神経回路がある、ということですね。
電気で動く機械も、機械の中の電気回路がショートしてしまっては動きません。バチバチ火花を散らしたりしますよね?
それは脳も同じ。脳の中の神経回路がショートしてしまっては脳は働けないのですが、これがてんかんです。てんかんはこの「脳の中の神経回路がなんらかの原因でショートする」ことでてんかんの発作が起きます。
つまり、脳が正常に働かなくなり、結果として身体をコントローすることができなくなって、顔や手足などの部分的なけいれんや全身けいれんを引き起こすんですね。
発作がおさまると、脳が正常の働きに戻るまでまだ時間がかかるため、しばらくの間は足に力が入らずふらふらしたり、あちこち走ったり歩き回ったりしますが、すぐまたいつもの普通の状態に戻ります。